紙風船木戸で待つてる御下げかな

冬桜静かに匂ふうなじかな

河童食ふ彼は誰時ぞむら時雨

優しさを人憂ふと詠め冬の蝶

初すずめ動物園は夜ばかり

ナ行変格死んで花実が咲くものか

傷痕を隠す小雪の微音かな

裸木の梢に揺れる巣跡かな

稜線にクルスの映へし初日かな

鰭酒に痺れかの世の女抱

しゅるしゅると帯軋ませて青木の実

夜の静寂窯変きこゆ春の闇

道糸のひゃうひゃう唸る風車

木間暮の霊気束ねむ水琴窟

葉桜の風透き通る肉桂飴



スヰートピー己が英知にくらぶれば

夏蜜柑パイアールの二乗を展開す

どちらからともなく寄り添ひ夏蜜柑

昼餉時夏服どつと吐き出され

ガザガザと梅雨の滴に深緑る




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俳句集1 

次回をお楽しみに! 
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2007.07.31 17:27