俳句集1 割烹着 哀悼 No2 藻川亭河童 
恍惚の風に這われて櫻蘂
櫻蘂端に溜まりて離任式
開墾の母としとせし茂りかな
つる薔薇のみな空向きし二番咲き
校庭の端にボールや梅雨の朝
梅雨の晴れ娘の白衣メロン色
夏蓬鉄路に声の残りいて
羽根の艶残りしままに蝉落ちる
花林檎心てふ実の袋掛け
菖蒲の葉湯気に乳房の浮かびけり
女房の笑って虐むる暮の秋
惚れ直す妻の健啖冷やし汁
牛蛙鳴くな腕病む我なれば
丑の日や伊予のリンダに接吻す
鎮魂の杜をはずれて秋暑し
さりげなく刻の過ぎゆき無月なる
用水の溢るる音の茂りかな
月涼し丈山吟ず友ありき
短調に転調したり蝉時雨
うりへちまかぼちゃにきゅうり良き日哉
朝涼や小径に女の匂ひ待つ
孫去りて胸は虚ろに風の死す
我が桃は乾燥中なり投げキッス
明星に染まりて消えし蝉時雨
蝉消えてなにやら強し杜の影
木間暮に風笑ひたる生身霊
次回をお楽しみに! 2005.08.28 06:04
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